自治寮の鍋の作り方


 

日就寮で共有される鍋の作り方の手引きを公開してみたら面白いのではないかという声があったので、公開してみることにする。もし、皆さんが大量の料理を作ることがあればぜひ参考にしてほしい。


 寮自治に鍋は不可欠であるが、Yを除いて鍋を日常的に作る人が少ないし、作ってくれた鍋が微妙であるということがよくある。そこで、寮内の交流と団結促進のために鍋のレシピを公開しようと思う。このレシピを参考に、多くの寮生が大量の鍋を作ってくれることを期待する。
 また、熊野寮の鍋の手引きもいいことが書いてあるので参考にしてほしい。こちらはちゃんと昆布や鰹節でだしをとっている。文化レベルが高い。

自治寮と鍋

失敗する鍋の例

先に鍋についての失敗事例を共有する。鍋を作るときはこれを参考にしてほしい。
・米を炊いていないし、締めの麵もない
 鍋だけで腹はふくれない。鍋は炭水化物とセットであり、鍋だけを作って満足してしまうとなんか微妙な雰囲気になってしまう(私も何度かやってしまったことがある)。米は小コンパでも最低7合用意しよう。締めのうどんはサロンの冷凍庫にストックしてもいいかもしれない。
・そもそも量が少なすぎる
 いちばん多い失敗例がこれである。白菜は丸々ひと玉、もやしは1キロの袋、肉はキロを単位として買うべきである。鍋は大きくあれ。ミツカンの鍋パックは使ってはいけない。あれは基本的にひとり暮らし用のものであり、「鍋」という名前が同じなだけで作ろうとしているものは大人数用のものと根本的に異なる。みりん・酒・醤油で美味い鍋は作れる。
・野菜の切り方が適当
 ネギは薄くななめに切り、決してぶつ切りにしてはいけない。根菜は5ミリ以下と薄く切るべき。白菜も硬い芯の部分などは細かく切ったほうがよい。安く完成させるために野菜が多めのレシピになっている。野菜の切り方は味を大きく左右するので適当ではいけない。
・野菜を入れる順番がおかしい
 葉物野菜やねぎなどを最初の方に入れてはいけない。香りや食感が失われる。完成の10分前からが目安になる。また、豆腐なども崩れやすいので最後に入れる。
・お湯を沸かし始めるのが遅い
 コンパの開始が遅れてはいろんなことが台無しになってしまう。鍋の完成が遅れる最大の理由はお湯を沸かし始めるのが遅いこと。鍋を作るとなったらなによりもまず先に鍋に水を入れて火にかけよう。お湯が沸くまでに20分はかかる。鍋の水の量は鍋の4割の高さが標準。白菜やもやしが多いときは減らしていこう。お湯が沸くのを待つ必要はない、根菜類などは切った先から鍋に入れていこう。こうするだけでかかる時間がまるで違う。

鍋レシピ

 いちばん大きな鍋を基準としている。基本的に鍋ひとつが4000円ちょっとである。中サイズの鍋を作るのであれば2/3程度にするのがよい。

①鶏鍋
鶏肉1キロ~(2キロあると嬉しい)※鶏肉は鍋のなかでくっつくのでよく混ぜること
白菜(大)1玉
もやし 1キロ
大根1本
人参3本
季節の葉物野菜(春菊、水菜など) 3パック
きのこ(えのき、まいたけ、しめじ) 6パック ※しいたけは高い
油揚げ 8枚
豆腐 4丁
長ネギ 3束(意外とコストを圧迫するので入れなくてもよい)

醤油・酒・みりん(それぞれ300mlずつ)
顆粒だし 大さじ3~
※しょうが1個を細切りにして入れると美味しい

②キムチ鍋
豚こま1キロ~
白菜(大)1玉
もやし 1キロ
えのき 6パック
長ネギ 3束

↓この具材は見栄えのために最後に投入する
豆腐 5丁 ※焼き豆腐の方が合うと思う
ニラ 3束

調味料
キムチ 1キロ弱
醤油 100ml~
鶏ガラスープの素 大さじ5
味噌 半パック
きざみにんにく、しょうが ひとつかみずつ
粉唐辛子 最後に味を見つつ入れる
ごま油 ひとまわしかける

③日就寮伝統のけんちん汁
人参 1袋
大根 1本
ごぼう 1本
長ネギ 1本(完成の10分くらい前に入れる)
豚肉/鶏肉 2キロ
里芋(冷凍) 1~2キロ
木綿豆腐 3丁
うどん 20玉
こんにゃく 2枚
本だし 適量

味噌 0.5~1キロ
みりん、醤油、砂糖、塩を適量入れて味を整える