寮生にインタビュー!#2
前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが、寮生にインタビューしていく企画の第2回をやろうと思います。第2回は学部1年の男性さんにいろいろとインタビューしていきましょう。 【インタビュイー】 男性:文学部西洋史専攻。ロシア料理を作るのが趣味。 【インタビュアー】 皮相:文学部哲学専攻3年。政治哲学が専門。春から休学する。 営業トーク? 皮相:本当は寮生インタビューって2月後半とか、受験生が寮を選ぶ時期に公開したかったんだけど、今年は応募とか問い合わせが多すぎて、もうブログ記事どころじゃなくて…。 男性:今年は完全に受け付け業務パンクちゃいましたからね。宣伝頑張った甲斐があったけれども。 皮相:前回は寮のいいところをいろいろアピールしてたけど、もう十分すぎるほど入寮希望者が集まっているので好き勝手に喋ろう(笑)。 男性:いまのところ入寮希望者は何人でしたっけ? 皮相:もう10人だね。いちおう形式的に入寮したきっかけとか聞いておきますか。 男性:入寮したきっかけはツイッターなんですよね。しかも寮の公式ツイッターじゃなくて、寮生のツイッター経由で知って面白そうだと思って。 皮相:特殊なルートだね(笑) 男性:ちょっとある寮生のツイートが「有名」になる事件があったので(笑) 皮相:そこについては掘らないでおきましょうか(笑)。じゃあ、寮に入ってよかったこととかってある? 男性:うーん、お風呂で伸ばせることですかね。寮の風呂、ちょっとした銭湯くらいの広さがあるので。 文学部ってどんなところ? 皮相:さて、じゃあお決まりの営業トークは早めに切り上げよう。ここ二人は文学部だし、受験生も見るだろうから文学部の話をしたい。 男性:いままでのは全部営業トークだったんですか(笑)。何を話しましょう?裏話でもしますか? 皮相:文学部棟は地震のたびにヒビが入って、修理されるまで半年かかるとか?暴露しちゃう? 男性:やめておきましょう。 皮相:じゃあ真面目にどんなところか話してみるか。 男性:いろんなことできるよね~っていうのはあるけど、何もやりたいことが決まってないと何もできずに卒業しちゃう残酷さはある。あるていど、なんでもいいからやりたいことのイメージは持っていたほうがいい。 皮相:そう。さらにいえば雰囲気だけで選ばない方がいい。僕はいまやりたいことがミスマッチしてて、休学することになったからね。「哲学」と「哲学研究」の違いというか。まぁ、院進とか予定してない人はここまで考える必要はないと思うけど。 男性:語学やんないといけないですよね。特に海外を対象とするなら、とりあえずは語学に全力投球すべきってよく言われますよね。 皮相:第二外国語はロシア語だよね?授業大変だって聞くけどどうなの? 男性:授業の進度自体は早くはないんですよ。むしろ丁寧すぎるぐらい。ただ、ロシア語の難しいイメージが広がっているせいでそう言われているだけですね。言語勉強しようとすると、暗記は避けられない。第二外国語をネイティブレベルまで極めようと普通の大学生は思わないから、大変に映るよね 皮相:ロシア語を選ぼうとした理由は? 男性:これはパンフレットの方に詳しく書いてるんだけど、自分の研究したいテーマで使わざるを得ないから 皮相:研究したいテーマって何でしょうか? 男性:大きくふたつあるんだけど、ひとつ目はユーラシア主義の系譜を深めていきたいなと思っていて。 皮相:ドゥーギンとかの思想の基盤になってるやつだよね。ロシアの侵攻以来、けっこう耳にすることが増えた。 男性:あとは中央アジアとか、ロシアの極東における独ソ戦の表象にも興味があります。 皮相:去年のAO入試の時に「ロシア関係の研究がしたい」って言って見学に来たよね。 男性:ちょうどウクライナ侵攻が始まる2週間ぐらい前で、情勢がかなり危うくてそっちの方でもドキドキしてましたね。 皮相:学部1年でそんなに具体的なのはすごいよね。僕は何も決まってなかったもん。もちろん、分野による地図の描きやすさに差はあれど。 中央アジアについて知れ! 皮相:中央アジアの話を掘っていきたい。中央アジアに関心がある人ってなかなかレアだよね。僕はシルクロードとか憧れがあるから、サマルカンド行きたいな~と思ってたけど。 男性:まず1回行きたいですよね。サマルカンド、タシケント。史跡とか巡りたいけど、飯も絶対おいしいはずだし。 皮相:本場のプロフを食べたい。あれ本当に好きなんだよね。最近何回か寮で作ってくれてすごい嬉しかった。 男性:あれはまだまだだちゃんとしたプロフとは呼べないけど。なんといっても油が足りないし(笑) 皮相:鍋の底に油が残ってたのに!?ヤバい料理だ… 男性:この前の大掃除で巨大な鉄鍋が出てきたから駐車場とかで巨大なプロフ作りたいな。本場のモスクみたいに。 皮相:YouTubeで見たことある!ああいうの憧れるな。 男性:プロフのついでに中央アジア諸国についても話したい。日本人が中央アジアについて知らなさ過ぎて悲しい。そもそも中央アジアが途上国だと思ってるやつが多すぎる。潜在能力は日本をはるかに超えてるのに。 皮相:アルマトイとかすごいよね。 男性:最近はアスタナもかなり成長してきてますね。カザフの新しい首都。 皮相:草原と砂漠のイメージしか持たれてないよね。まぁ、間違ってはないけど、都市は巨大な山脈のふもととかにあることが多いから、カッコいいんだよね。 男性:日本だって3/4は山だけど…っていうこと。 皮相:舞台になってる時代は古いけど、森薫先生の『乙嫁語り』で中央アジア知ってる人は多そうだよね。 男性:あの書きこみがすごい漫画ですよね。実はまだ読んでなくて… 皮相:そんなぁ…。せっかくあげたのに… 男性:今度までに読んでおきます 皮相:こういう話してるとやっぱり海外行きたくなるよね。僕は学部1年のころとか、コロナで閉ざされてる反動もあって、世界放浪系のノンフィクションとかいろいろ読んでたな。 男性:海外旅行好きな人とかは寮にいないですよね。絶対相性いいと思うけど。 […]